義理チョコあげる

たっちゃんの好きな人

(ワックス使うＩ島ちゃん)

仲良し３家族

今日はかず兄とたっちゃんがお見舞いに来てくれたの。

初めましてのたっちゃんはかず兄にあんまり似ていない。
兄弟だよって言われないとわからないかも。
となりのこととなりのこの妹さんも　ぜぇんぜん似てないけど。

それにね　あたしが思っていたよりも背が高いの。
となりのこがあたしに話してくれるたっちゃんは
いつも　となりのこの妹さんと喧嘩してるから
同じくらいの背なんだろうなって思ってたし
スゥゴク子どもっぽい男の子をイメージしてたんだけど
どちらかっていうと大人っぽい男の子だった。

本当にとなりのこの妹さんと喧嘩なんかするのかナ？
ちょっと信じられないかも。

だって　となりのことかＭっちゃんとかかず兄の話にでてくる
となりのこの妹さんとたっちゃんの喧嘩って

チョッチョ　たっちゃんごめんね　

幼稚園児みたいな喧嘩なんだもん。

となりのこによると現在となりのこの妹さんの親友のＭっちゃんよりも少したっちゃんの方が背が高いんだって。

小学４年の１学期まではとなりのこの妹さんと同じくらいで背が低かったんだけど
夏休みの後　急に背が伸び始めて学校の保健室便りにたっちゃんの名前が載ったんだそうよ。

となりのこは「かずが背高いから　たくももっと高くなるだろ。」って言ってる。
となりのこの妹さんは「Ｍっちゃんはまだ成長してもいいけど　たっちゃんはもう成長しなくていいよ。」って言ってるんだって。

それでね　その意外と「背が高く大人な感じ」のたっちゃんから
あたしは「小ザル」にされた。

あたしは「チビザル」(となりのこの妹さんのことなんだけど)の子分なんだそうよ。

かず兄は「バカッ。」って言ってたっちゃんを叱ってたけど
となりのこはスゥゴク受けてた。
ついでにニヒル君もスゥゴク受けて「お前(となりのこのこと)ボスザルな。」って言って
となりのこに脛を蹴られてた。

となりのこの妹さんはかず兄とたっちゃん家に(となりのこの母が夜勤の日に)泊まりに行くと
かず兄とたっちゃんのおじいちゃんとおばあちゃんの後について回って学校の話とかここでの話しを
ずぅっとしゃべってるんだって。

「チョッチョがしゃべってるの横で聞いてるから　たくは自然と『こだまちゃん情報』に詳しくなってったんだよな。」ってかず兄。


今日はとなりのこの妹さんはＭっちゃんと
となりのことかず兄曰く「すかした進んでる系｣の男の子のグループと遊びに行ってる。

「すかした進んでる系」っていうのは　
自分で服を選んで
床屋さんじゃなくて美容室で髪を切って
眉毛を抜いて整えている男の子たちのこと。

「要するにお前(ニヒル君のこと)だ。」ってとなりのこ。

むかいのこはくすくす笑って
かず兄は「ネエネエ(となりのこのこと)それはないだろ。」って言ったけどやっぱり笑って
たっちゃんは　むかいのこ曰く「不思議なものでも見るように」ニヒル君を見た。

ニヒル君は「眉毛は抜いてねーよ。」って言い返した。

かず兄はいつもはとなりのこのことをとなりのこの名前を呼び捨てにするか
「お前」って呼ぶんだけれど
となりのこの妹さんとかたっちゃんがいる前では「ネエネエ」って呼ぶみたい。

となりのこのお母さんが昨日「夜勤」だったからとなりのこの妹さんは
かず兄とたっちゃんの家に泊まったの。

今日は日曜日だから学校もミニバス(ミニバスケットボール部)もない。

こんなときはとなりのこの妹さんはいつもとなりのこのお母さんが帰ってくる時間まで
たっちゃんと外で「いくら子どもとはいえ小６にもなってそれはないだろう」的に走り回って遊んでるか　
喧嘩してるか　
かず兄とたっちゃんのおじいちゃんとおばあちゃんが何かしているのを
手伝うというよりは邪魔してるんだって。

となりのこもとなりのこの妹さんもプレステとかゲーム関係は　ぜぇんぜん出来ないんだって。
「ネエネエたち(となりのこの母　となりのこ　となりのこの妹のこと)は(ゲームの)存在すら知らないよね。」ってたっちゃん。
となりのこは　たっちゃんの脛を蹴った。
　
となりのこもとなりのこの妹さんも腹立つことがあると蹴る癖がある。

でも今日はとなりのこの妹さんはお出かけ。
かず兄は「置いてけ堀」にされたたっちゃんが何だか「哀れ」に思えたんだって。
「だから　こだまちゃんにも会いたいしたくもついでに連れてきた。」ってかず兄。

置いてけ堀されたたっちゃんには悪いんだけど
あたしはスゥゴク嬉しい。
「小ザル」にされてもとなりのこの妹さんとおそろいならいいや。

「アイツ(となりのこの妹のこと)Ｍっちゃんと出かけるのはいいけど自分の好きなＳがＪとペア組むの見てるのつらいんだってさ。」ってとなりのこ。

となりのこはとなりのこの妹さんから来る手紙の内容をほとんどバラす。
となりのこの妹さんは知っているのかしら？

Ｓ君はスゥゴクかっこよくて成績も優秀。スポーツもそこそこ出来るから片思いしている女の子がいっぱいいるらしいの。
となりのこの妹さんもその一人。となりのこの妹さんの初恋の人なんだって。
教師受けもいい。
っていうか　となりのことかず兄によると「受け狙いをしている鼻持ちならない野郎」。

Ｊは「ジェイ」。小学１年のとき男の子を含めてもクラスで一番背が高くて力もあったから男の子が「ジャイ子」って呼んでた名残。男の子は「ジャイ」か「ジェイ」って呼ぶし　女の子は「ジェイ」って呼ぶ。
現在ミニバス部のキャプテン。このＪがグループでどこかに遊びに行くときに数合わせ的にとなりのこの妹さんを誘う。
となりのこの妹さんは断れない。

かず兄はＳ君のことを「アイツ軟派でけっこういい加減な奴だからまだたくの方いい。」って言ってる。
ニヒル君はそれを聞いて「何その兄馬鹿な感じ？」って突っ込んでたよ。

あと　かず兄は「たくはチョッチョ好きだもんな。」ってたっちゃんのことからかってた。
でも　たっちゃんは「違う。」って全力否定。

どうなのかナ？

でねでね　となりのこの妹さんとＭっちゃんのバレンタインデーの話もとなりのことかず兄がしてくれた。

となりのこの妹さんは１年生のときからバレンタインになるとＭっちゃんと手作りチョコを作り出す。
でね　毎年　かず兄とたっちゃんにも２人は作るんだって。

となりのこの妹さんは
たっちゃんには「たっちゃん　いつもありがとう。義理チョコあげる。」って言って
かず兄には「かず兄　いつもありがとう。本命チョコあげる。」って言って渡してたんだって。

Ｍっちゃんは「チョッチョ　それ本命チョコって言わないよ。本命チョコは好きな人にあげるんだよ。」って言うんだけど
となりのこの妹さんは「私　かず兄好きだもん。」って言って聞く耳持たず。

でもね　となりのこの妹さんが４年生になって初恋の人が出来ると
ようやくＭっちゃんの言っていることを理解。
かず兄にチョコ渡すときも「かず兄　いつもありがとう。義理チョコあげる。」になったんだって。

かず兄は「チョッチョも成長したなあ。」って思ったけどやっぱり
面と向っての「義理チョコあげる。」には傷ついたって。
「『義理チョコあげる。』って言われ続けても何も考えずにチョコをぽりぽり食ってたたくはけっこう偉いと思った。」って。

となりのこはバレンタインデー興味なし。

友チョコとかも　となりのこは作らないし買わない。
っていうか甘いもの嫌いなんだって。
でもミニバス部の後輩の女の子とか学校の「なんかの」行事で一緒になった女の子から
友チョコとか　かず兄曰く「本命チョコ」をチラホラもらったりしているらしい。

それから「ネエネエが初めて好きになった奴は・・・。」ってかず兄が言いかけたら
となりのこがかず兄の座っていた丸椅子を思いっきり蹴っ飛ばした。
丸椅子が倒れてかず兄は丸椅子から落ちたんだけど
笑ってて「わかった　言わねぇって。」って言ったの。

たっちゃんは「ネエネエ　ここ病院。」ってちっちゃい声で言った。
でも　となりのこのに睨まれて黙った。
あとから　むかいのこは　そんな　たっちゃんが「かわいく思えて」しかたなかったって言ってたよ。

「そうよ。ここ病院なんだから乱暴はしないでちょうだい。」ってとなりのこに言ってむかいのこはかず兄が起き上がるの手伝ってた。


あたしが「（となりのこの初恋の人は）『忍たま乱太郎』に出てくる土井先生だよ。」って言ったら
かず兄　爆笑。

土井先生じゃないのかナ？

すかした進んでる系

（さりげなく両思いの副学級委員長のＮととなりのこの妹の親友のＭっちゃん　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

となりのこの妹の初恋の人のＴ・Ｓ君とミニバス部女子キャプテンのＪ

眼鏡コンビという適当な理由で何かとくっつけられるとなりのこの妹とＹ）

走り回る系

(たっちゃん)

優しさが沁みる

(かず兄　　　女神様なむかいのこ)

中２の顔にもどるとき

(やっぱり中学生なかず兄と意外と気配り上手なニヒル君)

待ち合わせ

(こだまちゃん)

大人っぽい男の子

(たっちゃん)

なわけない。

(初恋をしているとなりのこの妹　　　後でかず兄に叱られるたっちゃん)

バレンタインデー

（こだまちゃん）

追記

思い出の落書き

Ｎ家（となりのこの家）には「描いてはいけない絵」がある。
描くととなりのこの母が嫌な顔をするからである。
となりのこの妹の親友のＭっちゃんが小学３年生のときにどんな絵がだめなのか知りたがったため
バカなとなりのこ（当時小学５年生）ととなりのこの妹（当時小学３年生）は描いてはいけない絵の抽象画をわざわざ描いて色まで塗りＭっちゃんに説明する。

描いていい絵

描いてはいけない絵１

（理由：品が良くない）

描いてはいけない絵２

（理由：メンタル的にヤバイ）

心優しいＭっちゃんはこの３枚の絵を今でも後生大事に持っている。

描いていい絵にひねくれが混じる