ディア マイ ブラザー [２クールめ♪]
あたしのお兄ちゃん
（こだまちゃんのお兄ちゃん こだまちゃん）
聞いて 聞いて！
お兄ちゃんが会いに来てくれたの。
手紙を書くのが面倒だから直接来ちゃったって。
しかも 彼女と一緒でよ。お兄ちゃんもなかなかやるわね。
って思ってたら 彼女が缶ジュース買いに行ってる時に
「兄ちゃんもなかなかやるだろ。」ってあたしにウインク。
自分で言ってちゃ世話ないわね。
お兄ちゃんの彼女さんはどんな人かっていうとね
パパの苦手なタイプ。パパは清楚なお嬢さんがお好みよ。
だからママと恋に落ちたってわけ。
ママは彼女さんを気に入るわ。だってママは流行好きだもん。
それにちょっとズレたミーハーさんだし。
でも どう頑張ってもママは流れに染まることができないわ。
ママはママのまま。
あたしは適度にギャル系入ってる彼女さんのことが好き。
なんといったってお兄ちゃんと両思いなんだしそれがすべてよ。
お兄ちゃんの奥さんになってくれるのかしら？
彼女さんは あたしこと「こだまちゃん」を好きになってくれたみたい。
「こだまちゃん」って得よ。
すぐに覚えてもらえるし２回目に会うときは必ず声かけてもらえるもの。
名づけてくれたとなりのこに感謝ね。
むかいのこは「外出」中だったけど
となりのこは病室にいたからお兄ちゃんとも彼女さんともご対面。
となりのこと彼女さんは馬があっちゃって
となりのこのベッドにとなりのこと彼女さんが座って
あたしのベッドにはお兄ちゃんとあたしが座って
４人で向かい合ってたくさんおしゃべりしたわ。
お兄ちゃんはあたしの話を全部聞いてくれてあたしはスゥゴク楽しかったしスゥゴク嬉しかった。
となりのこの妹さんが返信封筒も手紙に入れるって話をお兄ちゃんにしたら「やるナ。」って笑ってた。
それでね あたしに「手紙の返事はお前みたいな名文は期待するなよ。」って
なんだかスゥゴクかわいいレターセットと切手シートくれたわ。
レターセットのチョイスは彼女さんね。だってピンクだもん。
あと テレフォンカードももらっちゃった。お兄ちゃんのケイタイにかけるときにって。
そういえば病院の公衆電話からは自分の家にしかかけたことがなかったわ。
お兄ちゃんは今自宅を離れて一人暮らしなの。
でも ケイタイにはあんまりかけることはできないから
このテレフォンカードは当分あたしの宝物になりそうね。
お兄ちゃん 大好き。
彼女さん大事にしなくちゃダメよ。
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