困った教祖様：となりのこ：SSブログ

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困った教祖様　[　　　　・仲良し３家族] [編集]

困った教祖

(となりのこの母)

仲良し３家族

となりのこはね
となりのこの妹さんの親友のＭっちゃんのパパとママはスゥゴクいい人たちだけど
「困った教祖」を崇拝するのはやめたほうがいいって言ってるの。

困った教祖って言うのは　となりのこのお母さんのこと。

Ｍっちゃんパパママはとなりのこのお母さんが「やることなすこと」ぜぇんぶ
にこやかに受け入れてしまうんだそうよ。

この「盲目的」な崇拝振りは仲良し３家族の夏キャンプでも発揮。
　
となりのこのお母さんは泳ぐのも潜る(素潜りのこと)のもスゥゴク得意。
「深ぁく潜るとね　別世界なのよ　竜宮城の一つや二つあったて不思議じゃないわね。」って言ってるんだって。

いいナ　あたし海に泳ぎに行ったことあるけど潜るなんてとても無理。
一度でいいから海の中のぞいてみたい。

となりのこのお母さんは仲良し３家族の初めての夏キャンプのときに
一人で海に潜りに行っちゃったんだけど
７才のかず兄は面白がってとなりのこのお母さんの後を追って海に潜り始めたんだって。
５才のたっちゃんもかず兄の後を追ってやっぱり海に潜りだしたの。

それから毎年となりのこのお母さんとかず兄とたっちゃんの３人は
海に潜りに行くようになったんだって。

それでね　この３人「獲ってはいけない所」からサザエやらアワビやらをバンバン獲ってくる。

夕食のバーベキュー　超豪華。

となりのこのお母さんは２年目のキャンプで「アワビはドライバーがないと獲れないのよ。」って言って
わざわざマイドライバーとかず兄ドライバーとたっちゃんドライバーを
ホームセンターで購入。

「よせばいいのにマッキー(黒の油性マジック)で名前書いてんだよな。」ってとなりのこ。

でね　Ｍっちゃんはとなりのこのお母さんとかず兄とたっちゃんが好きだから
「獲ってはいけない所」からサザエやアワビを獲って３人が
警察に捕まっちゃうと困るって言って必死になって３人を止めて
となりのこの妹さんはかず兄が好きだからかず兄だけを必死になって止めるんだって。

でも　３人とも「大丈夫だって。」って潜りに行っちゃうの。

となりのこの妹さんとＭっちゃんはＭっちゃんパパママに３人を止めてくれって
頼みに行くんだけど　となりのこ曰く「教祖様のすることだから」と聞く耳持たず。
「お気をつけて。」ってにこやかに送り出しちゃうの。

４年目のキャンプではとなりのこの妹さんもＭっちゃんもどうやら警察には捕まらないらしいと学習する。
５年目のキャンプではとなりのこの妹さんは３人が獲ってきたサザエやアワビを見て
「たっちゃんはもっと頑張った方がいいよ。」って偉そうなことを言って
「じゃあ　お前獲って来いよ。」って「至極真っ当な」ことをたっちゃんに言われて腹を立て
たっちゃんと喧嘩してたんだって。

でね　７年目のキャンプで問題発生。
小学３年になったＴき君が一緒に潜りたいって言い出したの。

となりのこのお母さんはもちろんＯＫ。
Ｍっちゃんパパママも教祖様がＯＫなのでＯＫ。

でもね　となりのこが大反対したの。
１人(となりのこの母のこと)で３人(かず兄　たっちゃん　Ｔきのこと)は監視できないって。

Ｍっちゃんは教祖様の信者になりかかっているから
「Ｔき　甘えんぼだから男になってくればいいよ。」って止めない。

となりのこの妹さんはかず兄はもう大人だと思っているから安心しちゃってて止めない。

となりのこはかず兄をまだ子どもだと思っているから心配して止める。

となりのこはとなりのこのお母さんにやめてくれって頼むんだけど
「かず兄は私には遠く及ばないけど潜るのうまいから一人でも大丈夫よ。」と言い切る。

となりのこはＭっちゃんパパママにもやめてくれるように頼みに行くんだけど
教祖様を崇拝しているから「大丈夫。」って言われちゃう。

教祖様は従者３人を引き連れて潜りに行ってしまう。

となりのこはね　となりのこのお母さんとかず兄とたっちゃんとＴき君が
無事に戻ってくるかどうか不安で気が気じゃなかったの。

４人が帰るのを浜辺でずっと待ってたんだって。

４人とも何事もなくはしゃぎながら帰ってきたんだけど
珍しくしおらしく待っているとなりのこの姿を見たとなりのこのお母さんは
「あら　海の男を待つ新妻みたいね。旦那(かず兄のこと)は無事よ。」ってからかったんだって。

となりのこはここで「プッツン」。

「いい歳して『あんた』よくそんなくだらないこと言ってられるよね。命に責任持てないだろっ！」
ってとなりのこのお母さんに怒鳴る。

子どもたち(となりのこの妹　かず兄　たっちゃん　Ｍっちゃん　Ｔき)は固まる。

(これはヤバイ。)

案の定となりのこのお母さんは平手打ちこそしなかったものの
となりのこの両肩をつかんで海に「投げ飛ばす」。

自分(となりのこの母)も海に入ってとなりのこに
「親に向かって『あんた』とは何ですかっ！！」と怒鳴り返す。

オレンジ色の夕日
波は凪
若いカップルが笑いあい
年配の夫婦連れがのんびりと散歩する。

そんな最高に美しい夏の海をバックに親子喧嘩開始。

Ｍっちゃんパパママはそんな２人を見ても「喧嘩しなくちゃ親子じゃない。」
とニコニコ笑いながらバーベキューの準備を始める。

Ｔき君は半泣き。
かず兄とたっちゃんは責任を感じていたたまれない。

となりのこの妹さんはしゃべりだす。

「かず兄はお姉ちゃんをお嫁さんにしない方がいいよ。
お姉ちゃんは料理が下手くそだから毎日焦がした料理作るでしょ　
かず兄は優しいからお姉ちゃんの焦げた料理残さないで全部食べるでしょ
それが積もり積もって早死にしちゃうもん。
まあお姉ちゃんじゃなくても変な女がかず兄に近づいてきたら
たっちゃんは噛み付けばいいよ。」

Ｍっちゃんはケラケラ笑って
「チョッチョそれ言いすぎ。ネエネエ聞いたら怒るよ。
それよりチョッチョ　ここのシャワー室に「ナナミさん」っていう
３０年前に自殺した女の人の幽霊出るんだって。
長い黒髪でね　紫のワンピース着てるんだって。」と言って
「バカな」ことばかり言っているとなりのこの妹さんと
やっぱり「おバカな」おしゃべりを始める。

バーベキューの仕度が整うととなりのこの妹さんが
「ねえ　早くシャワー浴びてきた方がいいよ。シャワー室『ナナミさん』出るって。」って言いながら
となりのこととなりのこのお母さんの喧嘩を止めに行く。

「去年のキャンプはやばかったよな。
お前とお前の母さん基本人目気にしてねえし。
チョッチョッがバカ言ってたけどあれ事実だよな。
お前人が食える料理作りそうにないし。」ってかず兄。

「うるさい。人が心配してやったのに。バカたれどもめ。
第一『シャワー室のナナミさん』ってなんだよ。
明らかに『ナナミ』って名前は『七つの海』からきてる『七海さん』だろ。」ってとなりのこ。

「あっ　こだまちゃん　かず兄から去年のキャンプのこと聞いたんだ。
Ｔき泣いちゃってバカだよね。
たっちゃんは『アワビが少ないよ。』ってチョッチョに文句言われて
チョッチョの髪の毛引っ張ってさ　喧嘩し始めて　ほぉんとバカ。」ってＭっちゃん。

「壮大な背景背負って観客動員させながら喧嘩するなんてお姉ちゃんもお母さんも超バカ。」
ってとなりのこの妹さん。

みんなお互いにバカバカ言い合ってるけど

どのバカもスゥゴク優しい。